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​こんな症状の方へ

​五十肩(ごじゅうかた)

■「五十肩」とは?​

この肩の痛みは、50代、40代を中心とした中年以降に多くみられ、肩関節周囲の組織の摩耗によって、明らかな原因なしに発症し、肩関節周囲の痛みと運動障害を認める疾患群と定義されています。(広義の五十肩)。

肩関節は上腕骨、肩甲骨、鎖骨の3つの骨で支えられ、肩を大きく動かすために肩甲骨関節窩が小さく上腕骨頭のはまりが浅いため、骨だけでは構造的に不安定なところを関節包や靭帯、発達した腱板といわれる筋肉が強度を高めています。そのため、肩の酷使によって炎症や損傷が起こりやすく、痛み、可動域の制限が起こると考えられています。

また肩関節の炎症は、肩峰下の滑液包や関節周囲の筋肉に広がることがあり、このような肩関節周囲炎が狭義の五十肩とも呼ばれています。

五十肩のイメージ

■肩に痛みをもたらす他の疾患との鑑別が重要

五十肩は通常、片側にだけ発生し、回復後に同側に再発することはほとんどないため、強い肩の痛みを繰り返して訴える場合は、他の疾患との鑑別が必要となります。腱板断裂、石灰性腱炎、変形性肩関節症、絞扼性神経障害、頸椎疾患、腫瘍性疾患、内臓からの関連痛などに注意が必要となります。問診、診察・理学所見、画像診断(単純X線撮影、MRI、超音波検査・関節造影など)から鑑別します。

宇津木台たにあい整骨院では、問診、触診、視診、各種徒手検査を用いて鑑別していきます。鑑別できない症状においては、専門医を受診する事をお勧めしています。

 

■痛みが長引くようなときはご注意を

痛みが長引く場合は、腱板断裂の疑意が持たれます。五十肩と腱板断裂では痛みの現れ方が違うことが多いのが特徴です。五十肩では腕を上げる途中に痛むことはなく「これ以上は上がらない」という動きの最後の時点で痛むことがほとんどです。また、手を頭の後ろに持ってくることや、腰に手を回すことがつらいのが特徴です。腱板断裂では腕を上げる途中に痛みが起こることが多く、腕を上げたまま維持していることは困難なことが多いはずです。腱板断裂を放置しておくと腱板や周囲の筋肉がやせたり断裂が広がったりして日常生活機能を害するようになるため、早期発見、早期改善が重要になってきます。

■五十肩・四十肩の「痛み」と「可動域制限」の経過

五十肩の病期は症状の経過により三期に分けられ、一般に発症から約2週間を急性期、その後約6ヵ月間の慢性期を経て回復期に至ります。治療は数ヵ月以上にわたり、自発的な運動療法の継続が必要なため、患者さん自身が積極的に治療に取り組むことが重要になってきます。

 

■当院での施術

急性期には運動制限を引き起こす運動時痛に加えて安静時痛や夜間痛が出現し、徐々に関節拘縮が現れて肩の可動域が制限されていきます。急性期の痛みの強い時期には荷物や肩を上げる動作で肩に負担をかけないようにし、比較的安静を保つ様にしてください。痛みが落ち着いてきたら痛みのない範囲で動かすようにして下さい。

慢性期には徐々に痛みが軽減し日常生活でも痛い方の腕をかばう必要はなくなりますが、可動域制限は残存します。

回復期には可動域制限がまだ残るものの、痛みが少ないために大きな機能障害の自覚はなくなり徐々に可動域が自然回復します。これらの回復経過には1年前後を要する方もいらっしゃいます。安静にして自然治癒力に頼るのではなく、積極的に痛みと可動域制限を改善する治療が必要です。肩を温めながら少しずつ動かす事が良いと言われています。


回復期では痛みの状態を確認しながら、関節の拘縮を改善する様に、積極的に肩を動かすのが良いと言われています。徐々に動きが良くなるのに合わせて、慢性期以上に積極的に肩を動かすようにしていきます。

 

基本的には患者様が自宅で行えるCodman体操(振り子運動)などをお勧めしていますが、改善が思わしくない場合は通院にて運動療法を行っていきます。

四十肩、五十肩の痛みでお悩みの方は、宇津木台たにあい整骨院に一度お越しになってみて下さい。

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